ノーコードツールを使ってみたいけれど、いきなり有料プランを契約するのは不安…そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、多くのノーコードツールには無料プランが用意されており、個人利用や小規模プロジェクトなら十分実用的に使えるものがたくさんあります。
本記事では、実際に使って検証した15個の無料ノーコードツールを用途別に紹介します。無料プランでも本格的なアプリ開発やWebサイト制作、業務効率化が可能なツールを厳選しました。各ツールの機能制限や有料版との違いも詳しく解説するので、自分に合ったツール選びの参考にしてください。
この記事のポイント
・無料プランでも実用的な機能が使えるツール15選を紹介
・用途別(アプリ・Web・業務効率化)に最適なツールを解説
・無料プランの制限事項と有料版への移行タイミングを明確化
無料で使えるノーコードツールの選び方と注意点

・無料プランで確認すべき5つのポイント
・用途別おすすめツール(アプリ開発編)
・用途別おすすめツール(Webサイト制作編)
無料プランで確認すべき5つのポイント
無料のノーコードツールを選ぶ際は、単に「無料」という理由だけで飛びつくのではなく、実際の利用シーンを想定して慎重に選ぶ必要があります。特に重要なのは、機能制限の範囲を正確に把握することです。
まず確認すべきは、ユーザー数やデータ量の制限です。例えば、多くのツールでは無料プランでのユーザー数を1〜5名程度に制限しています。また、保存できるデータ量も500〜1,000レコード程度が一般的です。次に重要なのが、商用利用の可否です。個人的な趣味のプロジェクトなら問題ありませんが、ビジネス用途で使う場合は必ず規約を確認しましょう。
確認項目 | 重要度 | チェックポイント |
---|---|---|
ユーザー数制限 | ★★★★★ | チーム利用の場合は5名以上必要か確認 |
データ量制限 | ★★★★★ | 月間レコード数やストレージ容量を確認 |
商用利用可否 | ★★★★☆ | ビジネス利用の場合は必須確認事項 |
API利用制限 | ★★★☆☆ | 外部連携が必要な場合は要確認 |
広告表示有無 | ★★☆☆☆ | ブランディングへの影響を考慮 |
さらに、データのエクスポート機能の有無も重要なポイントです。将来的に有料版や他のツールに移行する可能性を考えると、作成したデータを自由に取り出せることは必須条件といえるでしょう。無料プランでも「お試し」ではなく「実用」できるツールを選ぶことが重要です。
例えばBubbleの無料プランは、開発機能に制限がないため学習に最適です。アプリの公開には制限がありますが、開発段階では有料版と同等の機能が使えるため、スキル習得やプロトタイプ作成には十分活用できます。
無料プランを選ぶ際は、将来的な拡張性も考慮に入れましょう。より詳しい比較はノーコードツール比較記事をご覧ください。各ツールの詳細な機能比較や、実際の使用感をレビューしています。
用途別おすすめツール(アプリ開発編)

アプリ開発向けのノーコードツールは、無料プランでも驚くほど高機能なものが多く存在します。特に注目すべきは、開発環境自体は無料で使い放題というツールです。これにより、じっくりと学習しながら本格的なアプリを作り込むことができます。
Bubbleは、無料プランでも開発機能に一切制限がないことが最大の魅力です。データベース設計、ワークフロー構築、プラグイン利用など、有料版と同じ機能を使って開発できます。ただし、作成したアプリを公開する際は、bubble.ioドメインでの公開となり、月間訪問者数にも制限があります。それでも、プロトタイプ作成や社内ツール開発には十分実用的です。
Glideは、Googleスプレッドシートをデータベースとして使うため、データ管理が非常に簡単です。無料プランでは500行までのデータと、個人利用に限定されますが、在庫管理アプリや顧客管理アプリなど、小規模なビジネスツールの作成には最適です。特にスマートフォン向けのPWA(Progressive Web App)が簡単に作れる点が魅力的です。
ツール名 | 無料プランの制限 | おすすめ用途 | 学習難易度 |
---|---|---|---|
Bubble | 開発無制限・公開に制限あり | 本格的なWebアプリ開発 | ★★★★☆ |
Glide | 500行・個人利用のみ | モバイルアプリ開発 | ★★☆☆☆ |
Adalo | 50レコード・Adaloブランド表示 | プロトタイプ作成 | ★★★☆☆ |
Thunkable | プロジェクト無制限・広告表示あり | ネイティブアプリ開発 | ★★★☆☆ |
AppGyver | 完全無料(SAP提供) | エンタープライズアプリ | ★★★★★ |
Adaloは、ネイティブアプリの開発に特化したツールです。無料プランでは50レコードまでという厳しい制限がありますが、ドラッグ&ドロップで直感的にアプリを作れるため、アイデアの検証には最適です。Bubbleは無料でも本格的な開発学習が可能で、プロトタイプ作成に最適です。
本格的なアプリ開発ならGlideがおすすめです。特に、既存のGoogleスプレッドシートを活用できるため、データ移行の手間がかからず、すぐにアプリ化できる点が大きなメリットです。
各ツールの詳細はノーコードツールおすすめ記事で解説しています。実際の開発手順や、つまずきやすいポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
用途別おすすめツール(Webサイト制作編)
Webサイト制作に特化したノーコードツールは、デザイン性と機能性のバランスが重要です。無料プランでも、個人のポートフォリオサイトや小規模ビジネスのランディングページなら十分に対応できるツールが揃っています。
Webflowは、プロのWebデザイナーも使用する本格的なツールです。無料プランでは2プロジェクトまで作成でき、webflow.ioドメインでの公開となりますが、レスポンシブデザインやアニメーション機能など、有料版と同等の高度な機能が使えます。CSSやHTMLの知識があれば、さらに細かいカスタマイズも可能です。
Carrdは、シンプルな1ページサイトの作成に特化したツールです。無料プランでも3サイトまで作成でき、基本的なフォーム機能やアナリティクス連携も可能です。操作が非常にシンプルなため、初心者でも30分程度で美しいランディングページが作れます。
ツール名 | 無料プランの特徴 | 最適な用途 | デザイン自由度 |
---|---|---|---|
Webflow | 2プロジェクト・高機能 | 本格的なWebサイト | ★★★★★ |
Carrd | 3サイト・シンプル操作 | ランディングページ | ★★★☆☆ |
Google Sites | 完全無料・容量無制限 | 社内ポータル・Wiki | ★★☆☆☆ |
Wix | 500MB・Wix広告表示 | 中小企業サイト | ★★★★☆ |
WordPress.com | 3GB・基本テーマのみ | ブログ・情報サイト | ★★★☆☆ |
Google Sitesは、完全無料で使える隠れた優良ツールです。Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、容量制限もありません。デザインの自由度は低いものの、Googleドライブとの連携が強力で、社内ポータルサイトや情報共有サイトの構築には最適です。Google Sitesは完全無料で商用利用も可能な、隠れた優良ツールです。
デザイン性を重視するならWebflowが断然おすすめです。無料プランでも、プロ級のWebサイトが作成できる機能が揃っており、スキルアップにも最適なツールといえるでしょう。
Webflowの詳しい使い方については、今後別記事で解説予定です。基本的な操作方法から、高度なインタラクションの実装方法まで、実例を交えて紹介する予定ですので、お楽しみに!
無料ノーコードツール活用術と有料版への移行タイミング

・業務効率化に使える無料ツール5選
・無料プランを最大限活用する裏技
・有料版への移行を検討すべきタイミング(まとめ)
業務効率化に使える無料ツール5選
業務効率化ツールは、日々の作業を自動化・効率化するために欠かせません。幸いなことに、この分野には優秀な無料ツールが多数存在し、個人やスモールチームなら無料プランだけで十分な場合も多いです。
Notionは、ドキュメント管理、タスク管理、データベース機能を統合した万能ツールです。無料プランでは個人利用に限り機能制限がなく、ページ数やブロック数も無制限です。テンプレート機能も充実しており、プロジェクト管理から個人の知識管理まで幅広く活用できます。
Airtableは、スプレッドシートとデータベースを融合させたツールです。無料プランでは1,200レコードまで利用でき、ベース(データベース)の数は無制限です。カンバンビューやカレンダービューなど、多彩な表示方法でデータを管理できるため、CRM(顧客管理)やプロジェクト管理に最適です。
Make(旧Integromat)は、様々なアプリを連携させて業務を自動化するツールです。無料プランでは月1,000オペレーションまで利用でき、複雑なワークフローも構築できます。例えば、Googleフォームの回答を自動でSlackに通知し、同時にGoogleスプレッドシートに記録するといった自動化が可能です。
ツール名 | 無料プランの上限 | 主な用途 | 他ツール連携 |
---|---|---|---|
Notion | 個人利用は無制限 | 総合情報管理 | ★★★★☆ |
Airtable | 1,200レコード/ベース | データベース管理 | ★★★★★ |
Make | 1,000オペレーション/月 | ワークフロー自動化 | ★★★★★ |
n8n | セルフホスト版は無制限 | 高度な自動化 | ★★★★★ |
Zapier | 100タスク/月・5Zap | シンプルな自動化 | ★★★★★ |
n8nは、オープンソースの自動化ツールで、セルフホスト版なら完全無料で使えます。技術的なハードルは高いものの、制限なく自由に使える点が魅力です。Zapierは最も有名な自動化ツールで、無料プランでも月100タスクまで利用できます。Notionの無料プランは個人利用なら機能制限なしで、最強の生産性ツールです。
これらのツールを組み合わせることで、驚くほど効率的な業務環境を構築できます。海外の最新業務効率化ツールはAppSumoのおすすめでも紹介しています。定期的にチェックすることで、新しいツールやお得な情報を見逃さずに済みます。
無料プランを最大限活用する裏技

無料プランを賢く使いこなすには、いくつかのテクニックがあります。ただし、利用規約に違反しない範囲で活用することが大前提です。ここでは、正当な方法で無料プランの価値を最大化する方法を紹介します。
複数アカウントの使い分けは、規約で明確に禁止されていない限り有効な方法です。例えば、プロジェクトごとに別のメールアドレスでアカウントを作成し、データを分散管理することで、実質的な容量制限を回避できます。ただし、同一人物による複数アカウントの作成を禁止しているサービスもあるため、必ず規約を確認しましょう。
オープンソース版の活用は、技術力がある方には最もおすすめの方法です。n8n、Baserow、NocoDBなど、多くの商用ツールにはオープンソース版が存在します。これらをVPSやローカル環境にインストールすれば、機能制限なく完全無料で利用できます。初期設定には多少の技術知識が必要ですが、長期的にはコストパフォーマンスが非常に高い選択肢です。
教育ライセンスの取得も見逃せません。学生や教育機関に所属している場合、多くのツールで特別な無料プランや大幅な割引が受けられます。例えば、GitHub EducationやNotion for Educationなど、通常は有料の機能を無料で使えるプログラムが多数存在します。
無料プランを活用する際は、将来的な拡張性も考慮することが重要です。AppSumoでは有料ツールの生涯ライセンスが格安で購入できます。通常のサブスクリプションと比較して、長期的には大幅なコスト削減になることも多いため、チェックする価値があります。
オープンソース版なら技術力次第で完全無料&無制限の環境構築が可能です。ただし、サーバー費用や保守の手間を考慮する必要があるため、トータルコストで判断することが重要です。
お得な有料ツール情報は海外SaaSランキングで随時更新中です。無料ツールで基礎を学んだ後、より高度な機能が必要になったタイミングで、コストパフォーマンスの高い有料ツールへの移行を検討してみてください。
有料版への移行を検討すべきタイミング(まとめ)
無料プランから有料版への移行は、慎重に検討すべき重要な決断です。ここでは、これまでの内容をまとめつつ、有料版への移行を検討すべき具体的なタイミングについて解説します。
移行を検討すべき5つのサイン:
- データ容量やユーザー数が上限に近づいた時
- Airtableで1,000レコードを超えそう
- Notionでチームメンバーが増えた
- Bubbleで月間訪問者数が制限を超えた
- ビジネス利用で収益が発生し始めた時
- 無料プランの商用利用制限に抵触
- クライアントワークでの利用開始
- 広告表示がブランドイメージに影響
- 高度な機能が必要になった時
- API連携の制限解除が必要
- カスタムドメインの設定
- 高度なセキュリティ機能の利用
- チーム協業が本格化した時
- リアルタイムコラボレーション機能
- 権限管理の細分化
- 監査ログの必要性
- サポートが必要になった時
- 技術的な問題の迅速な解決
- 優先的なカスタマーサポート
- SLAの保証
コストパフォーマンスを最大化する移行戦略:
- 年間プランの検討(通常20-30%の割引)
- 必要最小限のプランから開始
- 定期的な利用状況の見直し
- 複数ツールのバンドルプラン検討
まとめ:無料プランは「お試し」ではなく「実用ツール」
本記事で紹介した15個のノーコードツールは、すべて無料プランでも実用的に使えるものばかりです。特に個人利用や小規模プロジェクトでは、無料プランだけで十分な成果を上げることができます。
重要なのは、各ツールの制限事項を正確に把握し、自分の用途に合ったツールを選ぶことです。そして、プロジェクトの成長に合わせて、適切なタイミングで有料版への移行を検討することで、コストを最適化しながら業務効率を最大化できます。
無料プランから始めて、徐々にスキルアップしながら、必要に応じて有料版へ移行する。このステップバイステップのアプローチこそが、ノーコードツールを最大限に活用する秘訣といえるでしょう。
参考記事
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