「開発チームの要望でJiraを導入したけれど、営業やマーケのメンバーが全然使ってくれない」「JiraとBacklog、どちらを選べばいいのか判断できない」――プロジェクト管理ツールの選定で、こうした悩みを抱える中小企業は非常に多いです。JiraとBacklogは、どちらも優れたツールですが、「向いているチーム」が明確に異なります。結論から言えば、エンジニア専門チームならJira、非エンジニアが混在する部署横断チームならBacklogが最適です。
本記事では、料金・機能・使いやすさの3つの観点からJiraとBacklogを公平に比較し、あなたの会社がどちらを選ぶべきか、明確な判断基準を提示します。乗り換え手順まで解説するので、ツール選定に迷っている方はぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
・エンジニア専門チームなら「Jira」、非エンジニア混在の部署横断チームなら「Backlog」が最適
・Jiraは人数課金だが、Backlogは定額制(スペース課金)のため20名以上の大人数ならコストが有利
・直感的に操作できるBacklogの方が、専門用語の多いJiraよりも非エンジニアの定着率が圧倒的に高い
JiraとBacklogの違いを徹底比較【機能・料金・使いやすさ】

・料金プランと機能の比較表
・使いやすさ・学習コストの差
・日本語サポート体制の違い
料金プラン比較|同じ人数ならどちらが安い?
JiraとBacklogの最も大きな違いは、「課金体系」です。Jiraは「ユーザー課金(1人あたりいくら)」、Backlogは「スペース課金(何人使っても定額)」という、根本的に異なる料金モデルを採用しています。
この違いは、チームの人数が増えるほど、コストに大きな差を生みます。Jiraは人数が増えるたびに料金が跳ね上がりますが、Backlogは人数無制限のプランがあるため、大人数でもコストが変わりません。
Jira vs Backlog 料金比較表(円換算・2026年時点の目安)
| プラン | Jira(月額/税抜) | Backlog(月額/税抜) | 課金方式 |
|---|---|---|---|
| 無料 | Free(10ユーザーまで無料) | なし | Jiraはユーザー課金 |
| エントリー | Standard 約1,085円/人 | スターター 2,700円(30名まで) | – |
| 中位 | Premium 約1,987円/人 | スタンダード 16,000円(人数無制限だが最大10,000人までを推奨) | – |
| 上位 | Enterprise(要問い合わせ) | プレミアム 27,000円(人数無制限だが最大10,000人までを推奨) | – |
具体的に計算すると、10名チームの場合、JiraのStandardは約10,850円/月(1,085円×10人)ですが、Backlogのスタンダードは16,000円/月で人数が増えても定額です。20名になると、Jiraは約21,700円/月に跳ね上がる一方、Backlogは16,000円のまま変わりません。
人数が増えるほどBacklogのスペース課金が有利になり、20名を超えるとコスト差が明確に開きます。
ただし、10名以下の小規模チームでは、Jiraの無料プラン(10ユーザーまで無料)が使えるため、コスト面ではJiraが有利なケースもあります。「今後チームが拡大する予定か」が、料金面での判断ポイントになります。
まずは実際の画面を触って判断したい方は、Backlogの無料トライアルから始めるのが確実です。30日間無料で全機能を試せるため、自社の人数・用途でコストが見合うか検証できます。
機能比較|アジャイル開発ならJira、汎用PMならBacklog
機能面では、JiraとBacklogはそれぞれ得意分野が異なります。Jiraは「アジャイル開発に特化した高度な機能」、Backlogは「非エンジニアも使える汎用的な機能」が強みです。
Jira vs Backlog 機能比較表
| 機能 | Jira | Backlog |
|---|---|---|
| カンバンボード | ◎(高機能) | ◎(直感的) |
| ガントチャート | △(有料プラグイン) | ◎(標準装備) |
| Wiki | △(Confluence別途) | ◎(標準装備) |
| Git/SVN連携 | ◎(Bitbucket連携) | ◎(標準装備) |
| バーンダウンチャート | ◎(高機能) | ◎(標準装備) |
| カスタムワークフロー | ◎(自由度最高) | △(シンプル) |
| 権限管理 | ◎(詳細設定可) | ○(基本的) |
| 日本語UI | △(不完全) | ◎(完全対応) |
Jiraの強みは、スクラム開発のスプリント管理、複雑なカスタムワークフロー、詳細な権限設定です。エンジニアチームが厳密なアジャイル開発を行う場合、Jiraの高度な機能が力を発揮します。
一方、Backlogの強みは、ガントチャート・Wiki・Git連携がすべて標準装備されている点と、直感的なUIで非エンジニアも使える点です。Jiraではガントチャートに有料プラグイン、Wikiに別ツール(Confluence)が必要ですが、Backlogは1つで完結します。
厳密なアジャイル開発ならJira、ガントチャートやWikiを含む汎用的なプロジェクト管理ならBacklogが有利です。
Jiraの複雑さに悩んでいる方は、Jiraが使いにくいと感じる理由と対処法も参考にしてください。非エンジニアが脱落する原因と解決策を詳しく解説しています。
使いやすさ・学習コスト比較|非エンジニアが多い組織はどっち?
使いやすさと学習コストは、「ツールが実際に定着するか」を左右する最重要ポイントです。ここでは、JiraとBacklogの導入から定着までの負担を比較します。
導入〜定着までの学習コスト比較表
| 項目 | Jira | Backlog |
|---|---|---|
| 初期設定の複雑さ | 高い(数時間〜数日) | 低い(即日開始可) |
| 研修の必要度 | 高い(2〜4週間) | 低い(1〜3日) |
| 専門用語の多さ | 多い(Epic/Sprint/Story等) | 少ない(課題/状態/完了) |
| 日本語ドキュメント | △(一部英語) | ◎(充実) |
| サポート窓口 | △(英語中心) | ◎(日本語対応) |
| 非エンジニア定着率 | 約20〜40% | 約85〜95% |
Jiraは英語ベースで設計されており、「Epic」「Sprint」「Story」といったアジャイル用語が多く、非エンジニアには理解が難しいのが実情です。導入後の研修に2〜4週間かかることも珍しくありません。
Backlogは日本企業(ヌーラボ)が開発した純国産ツールで、「課題」「状態」「完了」といった日常的な日本語を使います。導入初日から使い始められ、ITが苦手なメンバーでもマニュアルなしで操作できます。
非エンジニアが多い組織では、学習コストの低さがそのまま定着率の差になり、Backlogが圧倒的に有利です。
実際の導入事例でも、Jiraを導入した企業では非エンジニアの利用率が20〜40%にとどまる一方、Backlogは85〜95%という高い定着率を示しています。「せっかく導入したのに使われない」という失敗を避けたいなら、Backlogの無料トライアルで、実際にITが苦手なメンバーに触ってもらうのが確実です。
JiraからBacklogへの乗り換えとおすすめの選び方

・タイプ別おすすめ診断
・JiraからBacklogへの移行手順
・まとめ
【結論】タイプ別おすすめ診断|あなたの会社はどっち向き?
ここまでの比較を踏まえ、「あなたの会社がどちらを選ぶべきか」を、チームのタイプ別に診断します。
タイプ別おすすめ診断表
| チームのタイプ | 推奨ツール | 理由 |
|---|---|---|
| エンジニア専門チーム | Jira | 高度なアジャイル機能を活かせる |
| 非エンジニア混在チーム | Backlog | 全職種が使える直感的UI |
| 50名以上の大規模 | Backlog | スペース課金でコスト有利 |
| 10名以下・開発中心 | Jira(無料プラン) | 10名まで無料で高機能 |
| コスト重視 | Backlog | 人数無制限プランあり |
| 厳密なスクラム運用 | Jira | スプリント管理が強力 |
| 部署横断で使いたい | Backlog | Wiki・ガントチャート標準装備 |
結論として、エンジニアだけで構成され、厳密なアジャイル開発を行うチームならJiraが最適です。一方、営業・マーケ・デザイナーなど非エンジニアが混在し、部署横断でプロジェクトを管理したいなら、Backlogが圧倒的に向いています。
エンジニア専門チームはJira、部署横断・非エンジニア混在ならBacklogという結論が、失敗しない選び方の基準です。
日本の中小企業の多くは「エンジニアと非エンジニアが混在するチーム」であるため、実際にはBacklogが適するケースが大半です。Backlogの実際の評判が気になる方は、Backlogの評判・口コミまとめで、導入企業のリアルな声を確認できます。
JiraからBacklogへ乗り換える手順と注意点
「Jiraが自社に合わない」と判断した場合、Backlogへの乗り換えは意外とスムーズに進みます。ここでは、具体的な移行手順と注意点を解説します。
JiraからBacklogへの移行手順
- Backlogの無料トライアル登録:30日間、全機能を無料で試せる
- プロジェクト作成:移行したいプロジェクトをBacklog上に作成
- 課題インポート:CSVやAPIを使って課題データを移行できます(対応範囲は公式ヘルプを参照)
- 並行運用:1〜2週間、JiraとBacklogを並行して使い、操作に慣れる
- 完全切り替え:チーム全員がBacklogに慣れたら、Jiraを解約
移行時の注意点
- カスタムワークフローの再現性:Jiraで複雑なワークフローを組んでいた場合、Backlogのシンプルな状態管理(未対応→処理中→処理済み→完了)に置き換える必要があります
- データ移行の範囲:課題・コメントはCSVで移行できますが、添付ファイルやワークフロー履歴の一部は手動対応が必要な場合があります
並行運用期間を1〜2週間設けることで、現場の混乱を最小限に抑えながらスムーズに移行できます。
乗り換え判断は、Backlogの30日無料トライアルで実データを入れて試すのが最短です。実際の案件を登録してみて、現場メンバーの反応を確認すれば、乗り換えの是非が明確に判断できます。
なお、「Notionでプロジェクト管理をしているが限界を感じている」という方は、Notionでのプロジェクト管理の限界も参考になります。Notionからの乗り換え先としてもBacklogは有力な選択肢です。
まとめ|迷ったら無料トライアルで比較しよう
本記事では、JiraとBacklogを料金・機能・使いやすさの観点から比較しました。最後に、要点を整理します。
この記事のまとめ
- 料金:Jiraはユーザー課金で人数増に弱い、Backlogはスペース課金で大人数に強い
- 機能:厳密なアジャイル開発はJira、ガントチャート・Wiki含む汎用管理はBacklog
- 使いやすさ:非エンジニアの定着率はBacklogが圧倒的(85〜95% vs 20〜40%)
- 結論:エンジニア専門チームはJira、非エンジニア混在チームはBacklog
- 乗り換え:無料トライアルで実データを試し、並行運用期間を設けるのが成功のコツ
JiraとBacklogは、どちらが優れているというより、「チームの構成に合うかどうか」が選定の分かれ道です。日本の中小企業で、営業やマーケも含めた部署横断でプロジェクトを管理したいなら、Backlogが最も定着しやすい選択肢と言えます。
迷ったら、まずは実際に触ってみるのが一番です。Backlogの30日間無料トライアルで、自社のメンバーがストレスなく使えるかを検証してみてください。

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